プロフィール
林田浩一事務所
林田浩一事務所
『つくる』に向き合う企業や個人の成長戦略を、「デザイン」や「ブランド」に軸足を置いた事業戦略・商品戦略で支援しています。

モノ/サービス/人・・・いずれにせよ魅力的に『つくる』、そのカギは『企業の創造性×表現力』です。
QRコード
QRCODE

2008年05月29日

『チラリチラリ』 と見せながらの、商品開発

早いもので、5月も終わりです。
ワタシはといえば、3月後半からこの5月は、予定以上にバタバタと過ぎていきました。

ワタシがここ数年関わっている、欧州スポーツカーをベースとするクルマ関連の商品開発プロジェクトで、モノ作りが終盤にきているところにあるからです。

カタチが出来てきて、試作品に手を入れ改良し、世の中に送り出すまであと一息。 
ここからは 『ねちっこさ』 が最後の出来を左右する、という段階です。

そんな中、この開発中のクルマを、5月連休開けの週末に富士スピードウェイで開催されるクルマ関連イベントへ急遽持ち込もう、という流れとなったもので、ワタシの顧客である今回のプロジェクトの主体企業と一緒に、走れるクルマに仕立てるために、巻きが入った結果のバタバタでした。


イベント持込みの狙いは、新しいクルマのサプライズ・プレデビュー。
エンドユーザーへも自動車雑誌等へも、車両の外観等は見せるけれど解説は一切なし。 

但し対象としているエンドユーザーは、このスポーツカーを所有していることが嬉しい人ではなく、自分で走らせてクルマのパフォーマンスを楽しむことをホビーとしている人、ですから走っている姿を披露することが重要です。


単独メーカー車両のオーナー限定のイベントなので、目ざとく気が付いた人たちの反応を見ることが出来ます。
加えて、クルマとしての開発最終段階では、いずれテストコースやサーキットなどを借りて走行テストを行わなければならないので、研究開発とプロモーションを兼ねちゃえ、という欲張りな考えもあります。

これは、ワタシの顧客である今回のプロジェクトの主体が小さな会社であることに関係があります。


このような中でのイベント参加でしたが、その結果はといえば、当日までゴールデンウィーク返上、ほぼ徹夜の車両製作チームと、イベント当日のエキジビション・レースでのドライバーの活躍もあり、無事成功裏に終えることができました。

こちらが 『見て欲しい人達』 の注目は、レーストラック上でもピット・ガレージでも充分に集めることができましたから、取り敢えず元は取ったでしょう。

ワタシ自身のデザイン開発面でのシゴトの確認という意味においても、サーキット場という広い空間+周りは同じ車種、という状況下での見え方を確認できたので、ヒトとクルマと両方の出来具合の確認日となりました。



今回の様に正式リリース前にほぼ量産のカタチで 『チラリ、チラリと露出』しつつ商品開発を詰めるという方法は、短いサイクルで商品の入れ替えを迫られるファッションアイテムなどのようなビジネスには向きませんが、見せる場所を良く選びさえすれば、意外と小さな会社向きのプロモーションかもしれません。

その現場に遭遇した人達の反応が、次へのネタを考える鮮度の良い材料となりますから。




***** 林田 浩一 *****
  
Posted by 林田浩一事務所 at 23:00Comments(0)経営資源としてのデザイン活用