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林田浩一事務所
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『つくる』に向き合う企業や個人の成長戦略を、「デザイン」や「ブランド」に軸足を置いた事業戦略・商品戦略で支援しています。

モノ/サービス/人・・・いずれにせよ魅力的に『つくる』、そのカギは『企業の創造性×表現力』です。
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2009年03月10日

Simplify、 simplify、 simplify ・

■ ポメラに見る 『絞込み』 の魅力


最近キングジムのポメラというガジェットを手に入れました。

小さな液晶モニターとキーボードを備えた、分厚めの電子辞書という雰囲気のもの。
でも機能は純粋にテキスト入力だけが可能、というシンプルな道具です。簡単に言うと『電子メモ帳』ですね。

ポメラのテキストデータは、マイクロSDカード経由かポメラ本体をUSBケーブルでPCへつなぐなどの方法でPCへ取り込むことが出来ますが、本体をネットにつなぐなどしてデータを転送することはできません。

コンセプトが非常に絞り込まれいます。
この点から、欲しい人と全く魅力を感じない人とが、はっきりと別れそうな商品です。

ワタシの場合は、『小さい』 『すぐ起動する』 『乾電池で長時間使用可能』 というこの3点が、機能が限られているということ以上に遙かに 『刺さる』 魅力がありました。


ネットで商品情報を収集して 『買う気まんまん』 となったワタシでしたが・・・・、が・・・、どうやら世の中にはワタシと同じように、テキスト入力しかできない 『電子メモ帳』 を欲しいと思った人が意外と多かった様で、家電量販店も通販のお店でも品切れ。
ようやく最近になって入手出来たのでした。

まだキータッチの感触など慣れない部分もありますが、思いついたときに直ぐテキストやキーワードを入力できるのはいい感じです。

実際に使い始めると、確かにネット接続が出来て 『Google ノートブック』 を活用できたら良いなぁと、欲張りな気持ちにもなりますが、『乾電池で長時間使える』 を最優先とすると、現時点では今の姿が正解なのでしょう。



■ あらゆることは一度シンプルにしてみると・・・

消費者の立場からみると、ポメラのように絞り込まれたコンセプトの商品には、メッセージの強さがあります。 (モノ以外サービスでは、10分ヘアカットの『QBハウス』なども同じようなものでしょう。) そのコンセプトが自分の気持ちに 『刺さる』 魅力があれば、購入までの意思決定はあっという間です。

『 人は感情で判断し、後から理屈で納得する 』 といったところでしょうか。
もちろん、【購入で得られる価値>支払う価格】 と 【その価格を支払える財布を自分が持っている】 ことは前提となりますが。


もう一方の、商品やサービスを企画する企業側の立場からみると、どこまで絞り込んだコンセプトを市場に投げ掛けるか、という部分で明確に意思を持たねばなりません。

商品やサービスの提供側の意思なく、あまりにも尖りすぎた商品を市場に提案した場合、想定顧客が思ったほどいなかった、という結果になることもありえますから。



事業計画にせよ、商品開発にせよ、企画の作り込みをしていく過程ではついつい 『あれもこれも』 となりがちです。
時には一旦立ち止まり、シンプルに分解してみるという過程を経るのは悪くない方法であるとワタシは思っています。




***** 林田 浩一 *****
  
Posted by 林田浩一事務所 at 17:43Comments(0)経営資源としてのデザイン活用